どんな石? どうやってできる?
成分の式や、専門用語の読み方
成分の式は、どんな元素(物質をつくる基本の材料)が組み合わさるかを記号で示します。たとえば水晶のSiO₂は、ケイ素のSiと酸素のOを表し、小さな2は酸素の数の比を示します。式が似ていても、粒の並び方が違えば別の鉱物になることがあります。
「酸化物」は酸素とほかの元素が結びついたもの。「ケイ酸塩」はケイ素と酸素をもとにした鉱物の仲間です。「変成岩」は地下の熱や圧力で変わった岩石。「鉱床」は資源になる成分が集まった場所です。
アメジスト(紫水晶)は石英という鉱物種の紫色の変種です。写真はラップワース地質博物館に展示された標本で、展示ラベルには南米産と記されています。国や採取地点は特定できないため、地図の栃木県の点は産総研・地質標本館に登録された別の紫水晶標本を示します。
岩の空洞などで、石英の結晶が育ったものです。
暮らしのどこで役に立つ?
宝石や装飾用の石、結晶の観察用の標本として親しまれます。
知ると面白い、石の豆知識
紫色の蛍石とは別の鉱物です。同じ色でも成分や結晶の形が違います。
水晶とアメジストは、同じ仲間?
どれも石英という鉱物です。色や見た目の違いに合わせて、別の名前で呼ばれます。
「変種(へんしゅ)」は、同じ鉱物の中で、色などの特徴が違うものの呼び名です。
アメジストあめじすと
- 成分の式
- SiO₂
- 硬さの目安
- 7
紫色の石英。結晶の中に色の濃淡が見えることもあります。
石英がいつも透明な柱の形になるわけではありません。ローズクォーツは普通、結晶の形がはっきりしない塊で見られます。
観察するときのヒント
- 紫色が濃い先端と白っぽい根元を見比べる
- 結晶が並ぶ方向と面の形を探す
似た石との違い蛍石も紫色になることがあります。紫色だけでアメジストとは決められず、写真から手元の石を確定することもできません。
写真を並べて、似た石を見比べる ↗写真だけでの鑑定はできません。標本は割ったり削ったりせず、口に入れないでください。未知の石を割ったり削ったりして判定しないでください。
産地の記録をたどる
出典で確認できた1件の産出記録です。地図は国や地域のおおよその位置を示しています。標本の記録の読み方 ↗
産地は採集できる場所の案内ではありません。採集・観察の安全の約束も確認してください。
説明・写真の出典
- GIA(米国宝石学会)「amethyst」
- 米国地質調査所「暮らしの中の鉱物資源」(資源から製品へのつながり)
- 標本写真・記録:Wikimedia Commons「Lapworth Museum of Geology - Amethyst」/撮影 TomWG00。写真利用条件は写真の下に記載。
- 米国宝石学会(GIA)「Amethyst Description」
科学的プロフィールの資料確認:2026-10-04。標本写真・既存記録の確認:2026-09-29。追加の産出記録は各資料を参照してください。
成分の式は基本的な組成、数値は資料に記された目安です。種類・成分・結晶の向きなどによって変わるものは注記しています。訂正・編集方針






