どんな石? どうやってできる?
成分の式や、専門用語の読み方
成分の式は、どんな元素(物質をつくる基本の材料)が組み合わさるかを記号で示します。たとえば水晶のSiO₂は、ケイ素のSiと酸素のOを表し、小さな2は酸素の数の比を示します。式が似ていても、粒の並び方が違えば別の鉱物になることがあります。
「酸化物」は酸素とほかの元素が結びついたもの。「ケイ酸塩」はケイ素と酸素をもとにした鉱物の仲間です。「変成岩」は地下の熱や圧力で変わった岩石。「鉱床」は資源になる成分が集まった場所です。
黄銅鉱は自然金とは別の鉱物です。地質標本館は栃木県の日光市足尾銅山を主要産地に挙げています。写真の標本では、黄みのある部分に茶色や灰色が交じって見えます。
熱い水が通る場所などで、ほかの金属鉱物と一緒にできます。
暮らしのどこで役に立つ?
銅を取り出す主要な鉱石の一つ。銅は電線などに使われます。
ここでいう「鉱石」は、資源を取り出す材料としての呼び名です。取り出せる成分の量や費用などによって、実際に資源として利用されるかが変わります。目の前の標本がそのまま採算の合う鉱石とは限りません。
知ると面白い、石の豆知識
名前に「黄」と付くように黄色く見えますが、金の鉱物ではありません。
観察するときのヒント
もう一歩、詳しく調べる結晶の分類・つや・密度・粉の色・割れ方+
資料に記された鉱物の性質です。ページの写真の標本そのものを測定した値ではありません。
- 結晶系内部の並び方と対称性による分類
- 正方晶系
- 密度同じ大きさで比べた重さの目安
- 約4.1〜4.3 g/cm³1cm × 1cm × 1cmの大きさ当たりの重さを、グラムで表す単位です。
- 光沢(こうたく)光を反射したときの、つやの見え方
- 金属のようなつや。表面の変化で虹色に見えるものも。
- 条痕(じょうこん)細かい粉にしたときの色
- 緑がかった黒自分で標本を削らず、資料にある性質を読むための情報です。
- 割れ方・変形へき開は、結晶が決まった向きに割れる性質
- へき開はあまり明瞭ではありません。
金色に見えても、自然金ではありません。黄鉄鉱とも成分や結晶の内部の分類が異なります。
性質の出典:Handbook of Mineralogy「chalcopyrite」の物性・結晶データ ↗- 黄みのある部分と茶色の部分を探す
- 写真のどこが強く光って見えるか指で示す
似た石との違い自然金に似た色でも、見た目だけでは区別しきれません。標本の説明と産地記録を確かめましょう。
写真を並べて、似た石を見比べる ↗写真だけでの鑑定はできません。標本は割ったり削ったりせず、口に入れないでください。銅山跡や廃坑には入らないでください。粉末を吸い込まないようにしてください。
産地の記録をたどる
出典で確認できた1件の産出記録です。地図は国や地域のおおよその位置を示しています。標本の記録の読み方 ↗
産地は採集できる場所の案内ではありません。採集・観察の安全の約束も確認してください。
説明・写真の出典
- Handbook of Mineralogy(鉱物資料集)「chalcopyrite」
- 米国地質調査所「暮らしの中の鉱物資源」(資源から製品へのつながり)
- 標本写真・記録:産総研・地質標本館「県の石」。写真利用条件は写真の下に記載。
科学的プロフィールの資料確認:2026-10-04。標本写真・既存記録の確認:2026-09-28。追加の産出記録は各資料を参照してください。
成分の式は基本的な組成、数値は資料に記された目安です。種類・成分・結晶の向きなどによって変わるものは注記しています。訂正・編集方針






