鉱物 / Cinnabar

辰砂しんしゃ

水銀と硫黄からできる、赤い色が特徴の鉱物。

別名:シナバー

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辰砂の色や形を示すAI生成の説明用イラスト
AI生成の説明用イラスト
色や形を説明するための一例です。実物の写真や、特定の標本・産地を再現したものではありません。
まずは、ここから。

基本のプロフィール

分類
鉱物水銀の鉱石
主な成分
水銀と硫黄の化合物。
成分の式
HgS
硬さの目安
2〜2.5モース硬度:傷のつきにくさの目安。割れにくさや、強さの倍率ではありません。
見られる色
赤・茶・灰代表的な色です。標本によって違います。
「硬さ」の数字は、どう読むの?傷のつきにくさと、割れにくさの違いを図で見てみよう。
01

どんな石? どうやってできる?

成分の式や、専門用語の読み方

成分の式は、どんな元素(物質をつくる基本の材料)が組み合わさるかを記号で示します。たとえば水晶のSiO₂は、ケイ素のSiと酸素のOを表し、小さな2は酸素の数の比を示します。式が似ていても、粒の並び方が違えば別の鉱物になることがあります。

「酸化物」は酸素とほかの元素が結びついたもの。「ケイ酸塩」はケイ素と酸素をもとにした鉱物の仲間です。「変成岩」は地下の熱や圧力で変わった岩石。「鉱床」は資源になる成分が集まった場所です。

比較的低い温度の熱水(地下の温かい水)から、岩のすき間などにできます。

02

暮らしのどこで役に立つ?

水銀を取り出す主要な鉱石として知られます。ここでは資源の歴史を学ぶ鉱物として紹介し、自分で水銀を取り出す方法は扱いません。

ここでいう「鉱石」は、資源を取り出す材料としての呼び名です。取り出せる成分の量や費用などによって、実際に資源として利用されるかが変わります。目の前の標本がそのまま採算の合う鉱石とは限りません。

03

知ると面白い、石の豆知識

赤い鉱物でも、ルビーとは成分も硬さも違います。辰砂には灰色がかったものや、つやが弱いものもあります。

04

観察するときのヒント

もう一歩、詳しく調べる結晶の分類・つや・密度・粉の色・割れ方

資料に記された鉱物の性質です。ページの写真の標本そのものを測定した値ではありません。

結晶系内部の並び方と対称性による分類
三方晶系
密度同じ大きさで比べた重さの目安
約8.18 g/cm³1cm × 1cm × 1cmの大きさ当たりの重さを、グラムで表す単位です。
光沢(こうたく)光を反射したときの、つやの見え方
ダイヤモンドに似た強いつや。暗い色では金属に近いつや、もろい塊ではつやの弱いものも。
条痕(じょうこん)細かい粉にしたときの色
鮮やかな赤自分で標本を削らず、資料にある性質を読むための情報です。
割れ方・変形へき開は、結晶が決まった向きに割れる性質
へき開が明瞭です。曲面や不規則な割れ口も記録されています。

資料の六方の分類に含まれる三方の対称性をもつ結晶です。水銀を含むため、粉の色を試すために標本を削らないでください。

性質の出典:Handbook of Mineralogy「cinnabar」の物性・結晶データ ↗
  • 展示の標本ラベルで、赤い部分の鉱物名を確かめよう。
  • 資料の粉の色は読むための情報です。赤さを試すために削らないでください。

写真だけでの鑑定はできません。標本は割ったり削ったりせず、口に入れないでください。水銀を含む標本は、削る・砕く・加熱することを避け、博物館では展示されたまま観察してください。

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産地の記録をたどる

出典で確認できた1件の産出記録です。地図は国や地域のおおよその位置を示しています。標本の記録の読み方 ↗

日本 / 三重県の石

丹生鉱山の辰砂 ↗

資料の地域名:三重県多気郡多気町・丹生鉱山 / 地図:地域の概略位置

辰砂の主要産地として丹生鉱山が紹介されています。水銀を含む鉱物の記録で、採集や加工をすすめるものではありません。 表示の図はAI生成の説明用イラストです。特定の標本や産地を再現したものではありません。この記録の標本写真は未掲載です。

資料確認:2026-10-05

産地は採集できる場所の案内ではありません。採集・観察の安全の約束も確認してください。

説明・写真の出典

科学的プロフィールの資料確認:2026-10-05。追加の産出記録は各資料を参照してください。

成分の式は基本的な組成、数値は資料に記された目安です。種類・成分・結晶の向きなどによって変わるものは注記しています。訂正・編集方針