鉱物 / Fluorite

蛍石ほたるいし

紫や黄など、色の幅がある鉱物。名前から想像する光り方は写真だけでは分からない。

辞典にもどる ↗
蛍石の色や形を示すAI生成の説明用イラスト
AI生成の説明用イラスト
色や形を説明するための一例です。実物の写真や、特定の標本・産地を再現したものではありません。
まずは、ここから。

基本のプロフィール

分類
鉱物
主な成分
カルシウムとフッ素を含む鉱物。
成分の式
CaF₂
硬さの目安
4モース硬度:傷のつきにくさの目安。割れにくさや、強さの倍率ではありません。
見られる色
紫・黄代表的な色です。標本によって違います。
実物の標本写真を見る
紫と黄みのある部分が混ざった蛍石の拡大写真
実物標本:蛍石(USGS掲載標本)
写真:米国地質調査所「Fluorite」 · パブリックドメインの表示。国内の産出記録とは別の標本です。
上のAI生成図とは別の、実物の標本写真です。標本の色や形には違いがあります。
「硬さ」の数字は、どう読むの?傷のつきにくさと、割れにくさの違いを図で見てみよう。
01

どんな石? どうやってできる?

成分の式や、専門用語の読み方

成分の式は、どんな元素(物質をつくる基本の材料)が組み合わさるかを記号で示します。たとえば水晶のSiO₂は、ケイ素のSiと酸素のOを表し、小さな2は酸素の数の比を示します。式が似ていても、粒の並び方が違えば別の鉱物になることがあります。

「酸化物」は酸素とほかの元素が結びついたもの。「ケイ酸塩」はケイ素と酸素をもとにした鉱物の仲間です。「変成岩」は地下の熱や圧力で変わった岩石。「鉱床」は資源になる成分が集まった場所です。

蛍石はフッ化カルシウムからなる鉱物です。写真は米国地質調査所(USGS)が公開するイリノイ州Cave-in-Rock地域の標本で、紫と黄みが重なって見えます。地図の新潟県の記録は、地質標本館に登録された別の蛍石標本です。

熱い水が岩のすき間を通る場所などで育ちます。

02

暮らしのどこで役に立つ?

フッ素を使う化学製品の原料などになります。

03

知ると面白い、石の豆知識

名前から光る石を想像しますが、紫外線で光るかどうかは標本によって違います。

04

観察するときのヒント

もう一歩、詳しく調べる結晶の分類・つや・密度・粉の色・割れ方

資料に記された鉱物の性質です。ページの写真の標本そのものを測定した値ではありません。

結晶系内部の並び方と対称性による分類
等軸晶系
密度同じ大きさで比べた重さの目安
一般的な値は約3.18 g/cm³1cm × 1cm × 1cmの大きさ当たりの重さを、グラムで表す単位です。
光沢(こうたく)光を反射したときの、つやの見え方
ガラスのようなつや。塊ではつやが弱いものも。
条痕(じょうこん)細かい粉にしたときの色
白自分で標本を削らず、資料にある性質を読むための情報です。
割れ方・変形へき開は、結晶が決まった向きに割れる性質
へき開が明瞭で、八面体の面に沿って割れやすい性質があります。

立方体の結晶があっても、そのまま立方体に割れるとは限りません。育った形と割れる方向は別です。

性質の出典:Handbook of Mineralogy「fluorite」の物性・結晶データ ↗
  • 紫色と黄みのある部分の境目を探す
  • 光が通る部分と暗く見える部分を比べる

似た石との違い紫色だけで蛍石と決められません。アメジストも紫色の石英です。また、通常の写真だけで紫外線を当てたときの蛍光は分かりません。

写真を並べて、似た石を見比べる ↗

写真だけでの鑑定はできません。標本は割ったり削ったりせず、口に入れないでください。石を割ったり削ったりしないでください。紫外線ライトを使った試験を子どもだけで行わないでください。

05

産地の記録をたどる

出典で確認できた8件の産出記録です。地図は国や地域のおおよその位置を示しています。標本の記録の読み方 ↗

日本 / 新潟県の石

五十島鉱山の記録 ↗

資料の地域名:新潟県三川村(資料の表記) / 地図:地域の概略位置

地質標本館には五十島鉱山産の蛍石が登録されています。図鑑のUSGS写真とは別の標本です。 表示の図はAI生成の説明用イラストです。特定の標本や産地を再現したものではありません。辞典の補足写真は、この地域の記録とは別の標本です。(辞典の補足写真:USGS掲載標本)

資料確認:2026-09-29

米国

Cave-in-Rock地域 ↗

資料の地域名:米国・イリノイ州 / 地図:地域の概略位置

USGSの掲載写真の標本はイリノイ州Cave-in-Rock地域に由来します。印は地域の概略位置です。 表示の図はAI生成の説明用イラストです。特定の標本や産地を再現したものではありません。辞典の補足写真は、この産出記録の標本です。(辞典の補足写真:USGS掲載標本)

資料確認:2026-09-29 / 資料の発行年:2017

ドイツ

ヴェルゼンドルフの記録 ↗

資料の地域名:ドイツ・バイエルン州ヴェルゼンドルフ地域 / 地図:地域の概略位置

大学博物館の産地解説に、ヴェルゼンドルフ地域が掲載されています。 表示の図はAI生成の説明用イラストです。特定の標本や産地を再現したものではありません。この記録の標本写真は未掲載です。(辞典の補足写真:USGS掲載標本)

資料確認:2026-10-04

英国

ダービーシャーの記録 ↗

資料の地域名:英国・イングランド・ダービーシャー / 地図:地域の概略位置

大学博物館の産地解説に、イングランドのダービーシャーが掲載されています。 表示の図はAI生成の説明用イラストです。特定の標本や産地を再現したものではありません。この記録の標本写真は未掲載です。(辞典の補足写真:USGS掲載標本)

資料確認:2026-10-04

フランス

中央山塊の記録 ↗

資料の地域名:フランス・中央山塊 / 地図:地域の概略位置

大学博物館の産地解説に、フランスの中央山塊が掲載されています。 表示の図はAI生成の説明用イラストです。特定の標本や産地を再現したものではありません。この記録の標本写真は未掲載です。(辞典の補足写真:USGS掲載標本)

資料確認:2026-10-04

オーストリア

ブライベルクの記録 ↗

資料の地域名:オーストリア・ブライベルク / 地図:地域の概略位置

大学博物館の産地解説に、オーストリアのブライベルクが掲載されています。 表示の図はAI生成の説明用イラストです。特定の標本や産地を再現したものではありません。この記録の標本写真は未掲載です。(辞典の補足写真:USGS掲載標本)

資料確認:2026-10-04

チェコ

ボヘミア地方の記録 ↗

資料の地域名:チェコ・ボヘミア地方(資料の地域表記) / 地図:地域の概略位置

大学博物館の産地解説に、ボヘミア地方の複数の産地が掲載されています。点は地方の概略位置です。 表示の図はAI生成の説明用イラストです。特定の標本や産地を再現したものではありません。この記録の標本写真は未掲載です。(辞典の補足写真:USGS掲載標本)

資料確認:2026-10-04

スイス

アール山塊の記録 ↗

資料の地域名:スイス・アール山塊 / 地図:地域の概略位置

大学博物館の産地解説に、スイスのアール山塊が掲載されています。 表示の図はAI生成の説明用イラストです。特定の標本や産地を再現したものではありません。この記録の標本写真は未掲載です。(辞典の補足写真:USGS掲載標本)

資料確認:2026-10-04

産地は採集できる場所の案内ではありません。採集・観察の安全の約束も確認してください。

説明・写真の出典

科学的プロフィールの資料確認:2026-10-04。標本写真・既存記録の確認:2026-09-29。追加の産出記録は各資料を参照してください。

成分の式は基本的な組成、数値は資料に記された目安です。種類・成分・結晶の向きなどによって変わるものは注記しています。訂正・編集方針